2025年版 IT・ネット関連トレンド Top10

※「新語・流行語大賞」ノミネート(2025年11月5日発表)に関連する語を中心に再編。一次情報・公的資料・主要メディア等を出典に付記。
※8〜10はノミネート外の補助トレンド(編集部選定)。本記事は【予想】として保存しつつ、下部に近況(確定イベント)を追記。

近況(確定した動き)

  • 新語・流行語は2025年12月1日に年間大賞/トップテンが発表済(IT/ネット文脈では「エッホエッホ」「オールドメディア」がトップテン入り)。
  • 大阪・関西万博は 2025/4/13 開幕 → 2025/10/13 閉幕。
  • オンカジ誘導広告などの禁止は 2025/9/25 施行。
  • MetaはAR表示付き「Meta Ray-Ban Display」を 2025/9/17 発表、米国で 9/30 発売(公式発表)。

1. チャッピー(ChatGPTの愛称)ノミネート起点

概要:生成AI「ChatGPT」を指す日本の通称。2025年のノミネート30語に選出され、SNS・ニュースで一気に認知が進行。

背景と影響:「AI=相棒」という心理的距離の短縮を象徴。社内では「チャッピーに下書き」「要点整理をチャッピーで」等、ワークフローの常套句に。導入ハードルが下がり、“AI前提の業務設計”が加速。

近況:“呼び名の一般化”が定着し、社内のAI活用が「個人技→チーム運用」へ移りやすくなった(命名の心理的効果)。

出典:
ITmedia:ノミネートに「チャッピー」
自由国民社:新語・流行語

2. エッホエッホ(ネットミーム)ノミネート起点

概要:メンフクロウの雛の画像から広がった構文ミーム。「エッホエッホ、◯◯って伝えなきゃ…」形式で拡散。

背景と影響:短尺動画や静止画テンプレと相性がよく、企業の“軽スナック”投稿でも活用。Z世代の共有文化と結びつき、ミーム起点のUGCがプロモ導線に。

近況:2025年トップテン入り(確定)により、ネットミームが“社会語彙”として通用する象徴例に。

出典:
Wikipedia:エッホエッホ
リセマム:2025年ノミネート30語
自由国民社:授賞語(2025)

3. オールドメディアノミネート起点

概要:テレビ・新聞・ラジオ・雑誌など従来型マスメディアの総称。SNS台頭との対比で再注目。

背景と影響:速報性・双方向性・編集観点の差が議論化。情報リテラシー教育でも頻出テーマに。

近況:2025年トップテン入り(確定)。「SNS×切り抜き×検証」の文脈で、企業広報も“出典設計”の重要度が上がった。

出典:
Wikipedia:オールドメディア
共同通信PRワイヤー:用語解説
自由国民社:授賞語(2025)

4. ぬい活ノミネート起点

概要:推しのぬいぐるみと日常を共にし、撮影・投稿・おでかけ等を楽しむカルチャー。関連グッズ市場も拡大。

背景と影響:位置情報×ARフィルター×小物ECで体験から購買への導線を形成。コミュニティ駆動のUGCがブランド資産化。

近況:“推し活×体験消費”の延長線として、店舗・イベントのUGC設計(撮影導線/小物販売/ハッシュタグ)がテンプレ化。

出典:
TRANS:ぬい活とは?
Beeats:Z世代×ぬい活

5. ミャクミャク(大阪・関西万博 公式キャラ)ノミネート起点

概要:2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の公式キャラクター。全国的な露出とコラボで話題に。

背景と影響:自治体・企業の共創プロモの成功例。IP × D2C × SNS連動でオフライン送客・EC転換に波及。

近況:万博は2025/10/13に閉幕。会期後は「レガシー(継続施策)」として自治体・企業のコラボ/観光導線の再設計がテーマに。

出典:
大阪・関西万博:公式キャラクター
同:愛称「ミャクミャク」決定
同:開催概要(会期)

6. オンカジ(オンラインカジノ)ノミネート起点

概要:オンライン上の賭博行為。2025年には広告・誘導行為の違法化が成立(同年9月25日施行)。

背景と影響:配信・広告・決済エコシステムに強いコンプライアンス圧。プラットフォーム責任や広告倫理が改めて焦点に。

近況:「違法行為そのもの」だけでなく、誘導・情報発信側のリスクが明確化。広告運用/アフィリエイト/配信のチェック体制が必須に。

出典:
警察庁:オンラインカジノ対策
政府広報オンライン:広告・宣伝も違法に

7. フリーランス保護法(フリーランス新法)ノミネート起点

概要:正式名「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」。2024年11月1日施行。取引条件の明示義務、報酬の減額・受領拒否の禁止、ハラスメント相談体制などを規定。

背景と影響:クリエイター経済・生成AI時代の契約実務をアップデート。発注側は書面(電磁的方法含む)と期日管理、受託側は権利関係・再委託等の整理が必須に。

近況:施行後は「条件明示(メール/SNS可)」と「支払期日」の運用が焦点。発注フローに“テンプレ+証跡保存”を組み込む会社が増加。

出典:
内閣官房:フリーランス法 概要
公取委:特設サイト
厚労省:相談窓口

8. スマートグラス(AIグラス)補助トレンド

概要:視界をAIが理解し、音声/表示で支援する次世代デバイス。Ray-Ban Metaなど機能拡張・AR表示対応モデルが相次ぎ、2025年は“ポスト・スマホ”候補として浮上。

背景と影響:ハンズフリーUI+生成AIで、現場業務・接客・移動時インプットが刷新。アプリ設計は「声+視界文脈」前提へ。

近況:MetaがAR表示内蔵モデル「Meta Ray-Ban Display」を2025/9/17発表(米国で9/30発売)。“声+HUD+カメラ”が一般向けに現実味。

出典:
Meta公式:Meta Ray-Ban Display
The Guardian:AR表示モデル

9. 現場DX補助トレンド

概要:製造・建設・物流・小売など“現場”に直結したDX。可視化、予知保全、ワークフロー自動化などが進展。

背景と影響:人手不足・技能継承・安全性の課題にテクノロジーで応答。政府・独法のレポートや「2025年の崖」文脈が背中を押す。

近況:“現場で使えるUI/運用”が勝負。PoC止まりを避けるために「端末配布→教育→定着KPI」までを一体設計する流れが強い。

出典:
IPA:DX動向2025(本報告)
経産省:DX調査2025
内田洋行ITL:建設DXと“2025年の崖”

10. 生成AIの“常用化”補助トレンド

概要:文書・画像生成にとどまらず、要約・調査・翻訳・自動化まで日常業務の“標準機能”に。日本企業でも導入/拡大の意向が伸長。

背景と影響:課題はガバナンス(情報分類・ログ保全)人材・リテラシー。一方で、導入企業の成果創出は加速傾向。来期は「部門内活用 → 全社運用」への移行設計が鍵。

近況:「AIを使うか」ではなく「どの業務で標準化するか」。業務手順書に“AI前提ステップ”を組み込む会社が増えた。

出典:
IPA:DX動向2025(データ集)
GMO Research:企業での生成AI利用
矢野経済研究所:企業導入率推移
Reuters:導入計画の有無

総評(2025)

2025年は、AIの一般化(チャッピー)/ミーム経済の可視化(エッホエッホ・ぬい活)/情報流通の地殻変動(オールドメディア)が重なり、
「手の中のAI」から「視界と現場に溶け込むAI」へと線がつながった一年。制度面ではフリーランス保護法がクリエイター経済の“契約OS”を刷新、
オンカジ問題はプラットフォーム責任・広告倫理を問い直す契機に。来期は①プロンプト/出力ガバナンス ②著作権配慮 ③AIログ管理 ④現場インテグレーションの4点で
“全社運用”へ移行できるかが競争力の分岐点になります。