ホームページ制作の流れとは?【2026年度版】

はじめに

ホームページ制作は「作って終わり」ではなく、企画・設計・制作・公開・運用改善までを一連のプロセスとして設計することが重要です。
このページでは、制作の全体像と各工程のポイントを、実務で使える形で整理します。


1. 企画・要件定義

目的と成果指標(KPI)を決める

最初に「何のために作るか」を明確にします。目的が曖昧だと、ページ構成やデザインの判断基準がなくなり、成果が出にくくなります。

  • 目的:集客、採用、問い合わせ増、資料請求、予約、ブランディング など
  • KPI例:問い合わせ数、予約数、CVR、検索流入、指名検索、採用応募数

ターゲットと提供価値を具体化する

「誰に」「何を」「どう伝えるか」を固めます。ターゲットが具体的になるほど、文章・導線・デザインが決めやすくなります。

  • 想定ユーザー:年齢、職業、地域、利用シーン、困りごと
  • 提供価値:強み、実績、価格、スピード、地域性、サポート体制

要件を一覧化する(後戻り防止)

要件は「ページ」「機能」「運用」に分けて整理します。ここを固めるほど、制作がスムーズになります。

  • ページ構成:トップ、サービス、実績、会社案内、FAQ、ブログ、問い合わせ など
  • 機能:フォーム、予約、検索、地図、会員、決済、チャット など
  • 運用:更新担当、更新頻度、保守範囲、権限設計(誰が何を触るか)

素材・原稿の準備範囲を決める

  • 文章:会社情報、サービス説明、実績、よくある質問、採用情報 など
  • 画像:ロゴ、写真(社内・スタッフ・施工/制作実績)、図解、動画
  • 掲載ルール:表記統一、掲載NG(個人情報/許諾不足)

2. サイト設計(情報設計)

サイトマップ(全体像)

サイト全体の「役割」と「導線」を設計します。ユーザーが迷わず行動できる構造が成果に直結します。

  • 導線設計:トップ→詳細→行動(問い合わせ/予約/資料請求)
  • ページの役割を明確化:1ページ1テーマ(情報が混ざらないように)
  • 検索を意識:狙うキーワードとページの対応関係を整理

ワイヤーフレーム(配置図)

見出し、文章、画像、CTA(行動ボタン)の配置を決めます。ここで「伝える順番」を固めると、後工程がスムーズです。

  • ページ構成:ファーストビュー → 強み → 実績 → FAQ → CTA
  • CTA設計:ページ内に複数配置(上部/中盤/下部)
  • スマホ優先:読みやすさ、押しやすさ、スクロール設計

コンテンツ設計(2026の重要ポイント)

  • 信頼要素:実績、レビュー、会社情報、スタッフ紹介、よくある質問
  • 比較検討対策:料金、対応範囲、納期、他社との違い
  • 問い合わせ障壁を下げる:入力項目は最小、導線は単純に

3. デザイン

デザインコンセプトを固める

サイトのトーンを統一します。見た目のブレは信頼感に影響します。

  • 方向性:信頼感、親しみやすさ、高級感、スピード感 など
  • ルール:色、フォント、写真のトーン、余白、ボタン形状

主要ページのデザイン作成→フィードバック

  • まずはトップ + 下層代表(サービス/LP)を作成して方向性を確定
  • 修正のルール:回数、確認担当、戻し方(箇条書きで具体的に)

アクセシビリティも設計に入れる

  • 文字サイズ、行間、コントラスト、ボタンの大きさ
  • 画像には代替テキスト(alt)を設定
  • キーボード操作でも困らない設計(フォーム等)

4. 実装(開発・コーディング)

コーディング(表示と動き)

  • HTML/CSS/JavaScriptでデザインを再現
  • 表示速度と操作体験:画像最適化、遅延読み込み、不要スクリプト削減
  • スマホ表示での崩れ・タップ性も同時に調整

CMS導入(更新しやすさが価値)

更新できる仕組みを作ることで、公開後の成果が伸びます。更新箇所を「迷わない形」に設計するのが重要です。

  • WordPress等:更新箇所を整理し、投稿ルール(見出し/画像サイズ/禁止事項)もセットで用意
  • 管理画面:項目名、入力例、必須/任意、エラー時の説明を整備

SEOと計測の初期設定

  • SEO:タイトル/ディスクリプション、見出し構造、構造化、OGP、サイトマップ
  • 計測:GA4、タグ管理、イベント計測(フォーム送信/電話タップ/CTAクリック)
  • 同意管理:Cookie同意(必要に応じて)と計測設計を整合

セキュリティの基本を最初から入れる

  • 権限最小化:管理者を増やしすぎない
  • 二要素認証、ログ管理、WAF、定期バックアップ
  • 更新ルール:プラグイン/テーマ/本体のアップデート方針

5. テスト

動作・表示確認

  • ブラウザ/スマホ/タブレットでの表示
  • フォーム:送信、通知メール、サンクスページ、スパム対策
  • 計測:イベント発火、広告タグ、コンバージョン計測
  • リンク切れ、画像、表記ゆれ、誤字

公開前チェック(事故防止)

  • 速度(軽さ)、セキュリティ、リダイレクト
  • noindex解除、XMLサイトマップ、OGP表示の確認
  • バックアップ取得(公開前に必ず)

6. 公開

ドメイン・サーバー設定

  • SSL、DNS、メール、バックアップ、監視
  • ステージング→本番の反映手順を標準化

本番反映→最終確認

  • 公開直後に、フォーム/計測/表示/検索設定を再チェック
  • Search Console登録、サイトマップ送信(可能なら)

7. 運用・保守(ここが成果の分かれ目)

定期更新

  • 実績、事例、ブログ、FAQを継続して追加
  • 季節・キャンペーン・採用状況など、最新情報を反映

分析→改善

  • 流入、離脱、CV、検索クエリを見て、導線と内容を改善
  • 必要に応じてページ追加、LP改善、フォーム改善
  • 改善は小さく早く(ABテストや文言変更から)

保守

  • 更新、バックアップ、障害対応、改ざん対策、ログ確認
  • 運用担当が変わっても回るように手順書を残す

よくある失敗と対策

  • 目的が曖昧 → KPIとターゲットを先に決める
  • 情報が多すぎる → 1ページ1テーマで整理する
  • 問い合わせが増えない → CTA配置とフォーム項目を見直す
  • 更新されない → 更新範囲とルールを最初に決める
  • 公開後に放置 → 月次で分析・改善の時間を確保する

納品物の例(制作側で用意しておくとスムーズ)

  • 要件定義シート(目的/KPI、ターゲット、必須機能、更新範囲)
  • サイトマップ、ワイヤーフレーム
  • デザインガイド(色・フォント・余白・ボタン)
  • テストチェックリスト(端末/フォーム/計測/速度/リダイレクト)
  • 運用マニュアル(更新手順、画像サイズ、投稿ルール、権限、バックアップ)

おわりに

ホームページ制作は、企画・設計・デザイン・実装・テスト・公開・運用改善までを一貫して設計することで成果が出やすくなります。
「誰に」「何を伝え」「どう行動してもらうか」を軸に、運用まで見据えて進めることが成功の近道です。