「料金はお問い合わせください」が通用しなくなる理由
これまでホームページの価格ページでは、「料金は内容により変動するため、お問い合わせください」という書き方が一般的でした。しかしChatGPTやGeminiといったAI検索が普及した今、この書き方は大きなリスクを抱えています。
AIはユーザーの「〇〇はいくらくらい?」という質問に対し、Web上の情報を要約して答えます。このとき金額が明記されていなければ、AIはあなたの会社を候補に挙げられず、金額を載せている競合だけが紹介される、という事態が起きるのです。
本記事では、長野県松本市を中心にホームページ制作・Web集客支援を行うMORENET WORKSの視点から、AIに比較される時代の価格ページ戦略を解説します。金額を「載せるべきか・隠すべきか」の判断基準を具体的にお伝えします。
AIは価格をどう扱っているのか
AIは「比較表」を作りたがる
生成AIにサービスや商品について尋ねると、多くの場合「A社:〇〇円、B社:△△円」といった比較形式で答えようとします。これはユーザーが判断しやすい情報を優先的に整理するためです。
この比較のテーブルに載るには、金額という具体的な数値がHP上に構造化された形で存在していることが条件になります。金額を伏せた会社は、そもそも比較の土俵に上がれません。
曖昧な表現はAIに誤解される
「業界最安値」「リーズナブルな価格」といった曖昧な表現は、AIが数値として読み取れず、むしろ信頼度を下げる要因になります。AIは具体的で検証可能な情報を好みます。詳しくはAIに誤解されるHPの特徴7選|間違った説明を防ぐ記述ルールも参考にしてください。
金額を「載せるべき」ケース
次のような場合は、金額を明示することで集客上の優位性が生まれます。
- 価格帯がある程度固定されているサービス(定額プラン、パッケージ商品など)
- 比較検討されやすい業種(制作費、施術料金、月額サービスなど)
- 価格競争力に自信がある、または価格の根拠を説明できる場合
- 問い合わせ前に予算感を知りたい顧客が多い業種
金額を載せるメリットは、AIの比較対象に入れることだけではありません。予算が合わない見込み客のミスマッチを防ぎ、問い合わせの質が上がる効果もあります。AI検索経由の問い合わせがなぜ質が高いのかはAI検索経由の問い合わせはなぜ質が高いのかで詳しく解説しています。
金額を「隠してもよい」ケースと、その代わりにやるべきこと
一方で、金額を正確に載せにくいサービスもあります。たとえば完全オーダーメイドの制作や、要件によって大きく変動するコンサルティングなどです。
こうした場合でも、「お問い合わせください」の一言で終わらせるのは得策ではありません。次のような情報を載せることで、AIにもユーザーにも判断材料を提供できます。
- 価格の目安レンジ(例:〇〇万円〜、月額〇〇円〜)
- 料金が変動する要因の説明(ページ数、機能、運用範囲など)
- プラン別の料金構成や内訳の考え方
- 過去の制作事例と、その概算費用帯
「完全非公開」ではなく「レンジ+根拠を提示」する形にするだけで、AIが拾える情報量は大きく変わります。
AIに正しく伝わる価格ページの書き方
構造化して明記する
金額は本文中に埋もれさせず、表やリスト、見出しで整理して記載します。構造化データを使えば、AIや検索エンジンがより正確に情報を読み取れます。具体的な実装はAIに紹介される会社とされない会社の分かれ目|構造化データの入れ方をご覧ください。
「なぜこの価格なのか」をセットで書く
金額だけでなく、その価格に含まれる内容や提供価値を併記すると、AIは「適正な料金」として説明しやすくなります。単なる数字ではなく、根拠まで含めて伝えることが信頼につながります。
価格ページは「比較される前提」で設計する時代
AI検索時代の価格ページは、ユーザーだけでなくAIに向けて書く視点が欠かせません。金額を載せるか隠すかの二択ではなく、「どこまで、どう具体的に見せるか」を業種・サービス特性に応じて設計することが重要です。
MORENET WORKSでは、松本市を中心に全国の中小企業・店舗向けに、AIに伝わるホームページ制作(ORBIT)を提供しています。価格ページの見せ方を含め、AI検索で選ばれるサイト設計にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。なお、大規模ECサイトや多店舗在庫連動システムの開発、県外への常駐対応は行っておりません。
